はじめに
「夜中に子どもが泣きやまない。もう限界なのに、頼れる人が誰もいない」
「今すぐ誰かに助けてほしい。でも、こんなことで人を呼んでいいのだろうか」
そんな追い詰められた瞬間に、24時間365日、最短1時間で駆けつけてくれる育児支援サービスがあります。それが育児119です。
これまで東京や福岡などで展開されてきましたが、2026年10月1日から大阪でも駆けつけサービスが正式にスタートしました。
自分は児童発達支援や放課後等デイサービスの現場で、限界まで一人で抱えてしまう保護者を何度も見てきました。
「助けて」と言える先を、つらくなる前に知っておく。それだけで救われることがあります。
この記事では、育児119とはどんなサービスなのか、料金や対象年齢、どんなときに使えるのかを整理します。
育児119とは?24時間365日の「駆けつけ型」育児支援

育児119は、株式会社なつのそら(2024年3月設立)が運営する子育て支援サービスです。
保護者からのSOSを受けて、「頼ってさん」と呼ばれる支援者が自宅などに駆けつけるのが最大の特徴です。
名前のとおり、119番のように「今すぐ助けてほしい」に応えることを目指したサービスで、24時間365日受付・最短1時間で到着(地域や交通状況、依頼状況により変動)、当日の依頼にも対応しています。
一般的なベビーシッターは数日前からの予約が基本ですが、育児119は「今、助けてほしい」に応えることを前提に設計されている点が大きく違います。
2つのサービス
| サービス | 内容 | 対応エリア |
|---|---|---|
| 駆けつけサービス | 頼ってさんが自宅や外出先へ来て、育児をサポート | 大阪・東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・福岡 |
| 電話相談 | 子育ての悩みや不安を電話で相談できる | 全国どこからでも |
駆けつけの対応エリア外にお住まいでも、電話相談は全国から利用できます。
大阪で2026年10月1日からスタート
育児119の大阪支部が立ち上がり、2026年10月1日から大阪での駆けつけサービスが正式に始まりました。
これまで大阪で「当日・深夜に子どもを見てほしい」となったとき、選択肢はベビーシッターのマッチングサービスか、自治体の一時預かりが中心でした。
ただ、自治体のサービスは事前登録や平日日中の受付が基本で、「今夜どうしよう」には間に合わないことがほとんどです。
深夜や早朝、休日に突然の事態が起きたとき、その場で頼れる先が増えたことには大きな意味があります。
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対象年齢と、こんなときに使える

対象は生後0か月から小学6年生の子どもがいる家庭です。乳児から小学生まで幅広くカバーしています。
- 赤ちゃんが泣きやまず、心身ともに限界を迎えたとき
- 保護者が体調を崩し、子どもの世話ができないとき
- ワンオペ育児が続き、少しだけ一人の時間が必要なとき
- 夜間や早朝に、どうしても外せない用事ができたとき
- 「とにかく誰かに話を聞いてほしい」とき
注目したいのは、最後の項目です。「話を聞いてほしい」だけでも利用できると明示されている点が、このサービスの性格をよく表しています。
現場での実感としても、限界まで我慢してしまう保護者ほど「まだ大丈夫」「これくらいで頼るのは申し訳ない」と考えます。けれど、その一歩手前で頼ることこそが、子どもにとっても保護者にとってもいちばん安全です。
育児119の料金
入会金・年会費はいずれも0円です。使った分だけの支払いになります。
駆けつけサービスの基本料金
| エリア | 基本料金(1時間あたり) |
|---|---|
| 東京都 | 2,500円 |
| 神奈川・埼玉・千葉・茨城・福岡 | 2,200円 |
| その他の地域(大阪を含む) | 1,980円 |
- 最低利用時間:1時間から。超過分は30分単位(30分未満は切り上げ)
- 深夜・早朝:20:00〜翌8:00は基本料金の1.5倍
- 事務手数料:全サービス一律20%
- 交通費:頼ってさんの実費を別途請求
- 有料オプション:送迎、入浴・沐浴介助は各1回2,000円
大阪で日中に2時間利用した場合の目安は、基本料金3,960円+事務手数料20%+交通費です。深夜帯はこれが1.5倍になります。
電話相談の料金
- 15分 550円(税込)
- 受付・対応時間は6:00〜23:00
- キャンセル料:予約確定後は1,000円、予約時刻を過ぎた場合や不在時は2,000円
駆けつけは24時間受付ですが、電話相談の対応時間は6:00〜23:00です。ここは混同しやすいので注意してください。
利用の流れ
- LINEで友だち登録(2〜3分)
- 電話で相談・内容の確認(当日依頼も、日程を決めての予約も可)
- 頼ってさんが自宅へ到着
事前登録をしておくと、依頼時に担当する頼ってさんの顔写真・名前・プロフィールが届きます。誰が来るのか分からない不安が小さくなる仕組みです。
つらくなる前に登録だけ済ませておくことを強くおすすめします。限界の夜に初めて登録手続きをするのは、想像以上に大変だからです。
「頼ってさん」とはどんな人たち?

駆けつけてくれる支援者は「頼ってさん」と呼ばれます。全国35の支部に、およそ900名が登録しています。
登録にあたっては面談、活動前の研修、理念のすり合わせが行われ、活動開始後も継続的な研修が実施されています。
育児119が特に重視しているのが保護者の心のケアです。子どもを預かるだけでなく、「これまでやってきたことは何も間違っていない」と保護者を肯定することを大切にしているといいます。
この姿勢は、現場の感覚ともよく一致します。追い詰められた保護者に必要なのは、正しい育児の知識よりも、まず否定されずに話を聞いてもらう経験であることが多いからです。
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ベビーシッターや自治体サービスとの違い
| 育児119 | 一般的なシッターサービス | 自治体の一時預かり | |
|---|---|---|---|
| 受付時間 | 24時間365日 | サービスにより異なる | 平日日中が中心 |
| 当日依頼 | 可(最短1時間) | 可の場合もある | 原則不可 |
| 事前登録 | LINEで2〜3分 | 必要 | 必要(窓口手続き) |
| 相談だけの利用 | 可(電話相談15分550円) | 基本は保育が前提 | 別窓口 |
| 費用の目安 | 大阪1,980円/時〜+手数料20% | 1,000〜2,200円/時程度 | 比較的安価 |
費用だけを見れば、自治体のサービスやシッターのマッチングサービスのほうが安く済む場合があります。
育児119の価値は、深夜でも休日でも今すぐ来てもらえることと相談だけでも使えることにあります。
普段使いは自治体のサービスやファミリーサポート、緊急時の備えとして育児119、という使い分けが現実的です。
こんなときは迷わず頼ってほしい
- 子どもの泣き声に、以前より強いいら立ちを感じる
- 眠れない、食べられない日が続いている
- 「自分がいないほうがいい」と考えてしまう
- 子どもに手が出そうになった、または出てしまった
- 誰とも会話しない日が何日も続いている
こうした状態は、保護者の性格や愛情の問題ではなく、負荷がかかりすぎているというサインです。
なお、虐待が心配なときや緊急性が高いときは、児童相談所の全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」も24時間つながります。あわせて覚えておいてください。
まとめ
育児119は、24時間365日・最短1時間で駆けつける育児支援サービスです。2026年10月1日から大阪でもスタートしました。
- 対象:生後0か月〜小学6年生の子どもがいる家庭
- 料金:大阪は1時間1,980円〜(+手数料20%・交通費/20時〜翌8時は1.5倍)
- 電話相談:15分550円、6:00〜23:00、全国対応
- 入会金・年会費:0円
大切なのは、つらくなる前に登録しておくことです。使わずに済めばそれでいい。「いざとなれば呼べる」と思えるだけで、夜の重さは変わります。
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※本記事は2026年10月2日時点の公式サイトの情報をもとに作成しています。料金やサービス内容は変更される場合がありますので、ご利用前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。当ブログは育児119と提携関係にはありません。
