教育・子育て

分離不安とは?登園・登校時に泣く子どもへの向き合い方

2026年8月14日

はじめに

登園・登校のたびに大泣きして親から離れない。
「行ってきます」と言うたびに服を掴まれて、後ろ髪を引かれる思いで仕事に向かう。
そんな毎朝を繰り返している保護者の方は少なくありません。

自分は児童発達支援や放課後等デイサービスの現場で、登園・登校時に強い不安を見せる子どもたちと数多く関わってきました。
その経験から感じているのは、これは「甘え」や「わがまま」ではなく、多くの子どもが通る発達の一過程だということです。

この記事では、分離不安とは何か、起こりやすい年齢とサイン、そして家庭や園・学校でできる対応について、現場での経験をもとにお伝えします。

分離不安とは?よくある誤解

分離不安は、親などの愛着対象から離れることに強い不安を感じ、泣く・しがみつく・体調不良を訴えるといった形で表れる状態を指します。
特に登園・登校の場面で強く出やすいのが特徴です。

「うちの子だけ甘えん坊なのでは」と心配する保護者の方も多いのですが、分離不安は多くの子どもに見られる、発達の自然な一過程とされています。
むしろ、それだけ親との愛着関係がしっかり築けている証でもあります。

分離不安が起こりやすい年齢とサイン

分離不安は1歳前後から見られ始め、2〜3歳頃にピークを迎える子どもが多いとされています。
ただし、入園・入学など環境が大きく変わるタイミングで、年齢に関わらず強く出ることもあります。

  • 親の姿が見えなくなると激しく泣く
  • 登園・登校前になると腹痛や頭痛を訴える
  • 「一緒にいて」「離れないで」と繰り返し口にする
  • 夜、一人で眠れなくなる

自分が現場で関わってきた子どもたちの中にも、朝は激しく泣いていたのに、親の姿が見えなくなってしばらくすると落ち着いて活動に参加できる、というケースが多くありました。
「その場を離れた後の様子」も、状態を見極める大切な手がかりになります。

原因は「甘え」ではなく発達の一過程

分離不安の背景には、「親がいなくなっても、また戻ってくる」という見通しを持つ力がまだ育ちきっていないことが関係しているとされています。
成長とともに、この見通しを持つ力が育っていくことで、少しずつ落ち着いていくケースがほとんどです。

また、環境の変化や生活リズムの乱れ、下の子の誕生など、家庭内の変化が引き金になることもあります。
不安が強く出ているときの様子は、癇癪への対応や場面緘黙とも共通する部分があります。あわせて参考にしてみてください。

登園・登校時にできる対応

別れ際を引き延ばさない

後ろ髪を引かれる思いで何度も振り返ったり、なだめる時間を長く取ったりすると、かえって子どもの不安が長引いてしまうことがあります。
「行ってきます」を短く、笑顔で伝え、決めた言葉で毎回同じように送り出すことがポイントです。

見通しを持たせる工夫

「お迎えは〇〇の後に行くよ」など、再会のタイミングを具体的に伝えることで、子どもは少しずつ見通しを持てるようになります。
時計の絵やお迎えの時間を示すカードなど、視覚的な工夫も効果的とされています。

家庭でできること

分離不安が強く出ているときこそ、離れている時間以外は、たっぷりとスキンシップを取り安心感を積み重ねることが大切です。
「大丈夫、ちゃんと戻ってくる」という経験を繰り返すことで、子どもの中に少しずつ安心感が育っていきます。

また、「行きたくない」という気持ちを頭ごなしに否定せず、「行きたくないんだね」とまず受け止めてから、園や学校での楽しみに目を向けられるような声かけをしてみてください。

長引く場合に気をつけたいこと

多くの場合、分離不安は年齢とともに少しずつ落ち着いていきます。
ただし、就学後も強い不安が続き、登校そのものが難しくなっている場合は、不登校や五月病の背景に分離不安が関わっていることもあります。

腹痛や頭痛などの身体症状が続く場合や、園・学校生活全体に大きな支障が出ている場合は、早めにかかりつけ医やスクールカウンセラーに相談することをおすすめします。

まとめ

分離不安は、甘えやわがままではなく、多くの子どもが通る発達の自然な一過程です。

  • 親との愛着がしっかり築けている証でもあること
  • 別れ際を引き延ばさず、短く笑顔で送り出すことが効果的なこと
  • 見通しを持たせる工夫と、日々のスキンシップの積み重ねが安心感につながること
  • 就学後も強く続く場合は、不登校などの背景を確認すること

自分が現場で見てきた子どもたちも、焦らず安心できる関わりを積み重ねる中で、少しずつ笑顔で送り出せる朝が増えていく姿を何度も見てきました。
今日から、別れ際の一言を、短く笑顔で伝えることを意識してみてください。

遊びながら思考力や創造力を育てる教材を取り入れてみるのもおすすめです。

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  • この記事を書いた人

いつき

教育×エンタメライティングのプロ!|台本制作歴10年以上|短編ドラマやプロモーション動画で心を動かすストーリーを創出|24歳でビジネス書を2冊出版|新規のお仕事はお問い合わせで受け付けてます!

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